国産茶に撒(ま)かれている「ネオニコチノイド系農薬」が、EU基準より200倍~800倍も緩(ゆる)い衝撃事実!
◆「社会の裏側!」134
すべてから、「ネオニコチノイド系農薬」が検出されました。じつは、家庭用
殺虫剤にまで~
やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせたい。
ぼくはいつもそれを望んでいます。
そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた、重い事実を、
ぜひ知ってほしい……。
★概略
女性の新入社員が職場で、上司から「お客さまなので、ちょ
っとお茶をお出しして……」なんて言われて台所へ走ります。
でも、冷蔵庫を開いても、どこにも「お茶」がありません。
「あのお、どこにもお茶が置いてないんですけどお」
彼女たちは、「ペットボトル茶」が「お茶」だと信じている
わけですね。しかも、急須(きゅうす)なんて使ったことも、
見たことも、触ったこともない。
仕方ないので、上司みずから、へっぴり腰で、急須のフタを
抑えながら、お湯を入れて……(笑)。
まあ、どこの職場でも起こっている光景でしょう。
でも、そのお茶が、いま大変な事態になっております。
そう、農薬問題で……。
★★★
お茶の木には、ふつう、年間4回~5回ほど、農薬が撒(ま)
かれています。
品種改良され、味が美味しい(と言われる)お茶の木ほど、
虫や病気に弱いんですね。
そのため、年に4回や5回は農薬を散布するのが、この業
界では常識です。
日本茶に許可されている農薬は、100数十種もあります。
農水省のホームページに載っている「茶」の残留農薬の基準
を示した資料によりますと、下記のとおり。
殺虫剤が、112種類
殺菌剤が、38種類
除草剤が、10種類……。
いやいや、なんともねえ。
日本茶に……。
★★★
いまは、昔よく使われていた有機リン系農薬に替わって、「ネ
オニコチノイド系農薬」というものが多くなっております。
その数は、7種。
つまり、アセタミプリド、イミダクロプリド、クロチアニジ
ン、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、ニテ
ンピラム。
早口で言えば、きっと舌を噛(か)みそうになるような名前
ですが(笑)、その一つ、「アセタミプリド」という殺虫剤に
ついて、農薬の基準をピックアップしてみましょうか。
これの「野菜や果物などの基準値」は、0.01~10ppmとな
っています。
これ以上は使ってはダメですよ……というわけですね。
でも、これらの野菜と比べて、日本茶の基準値はそれどころ
ではありません。
なんと30ppmもあります。
つまり、3倍も多く農薬を使っていいですよ……というわけ
ですね。
★★★
ところで、この「ネオニコチノイド系農薬」は、けっしてお
茶だけに使われているものではありません。
まさか……なんて、いま思っているかたもいるかもしれませ
んが、家を作るときに、土壌処理剤などが撒かれるじゃありま
せんか。
え?
そんなこと、知らないって?
家というのは、ただそこに住めばいい……というわけではあり
ません。それが作られるまでに、どのような薬剤が使われるの
か。
そういうところまで知らなくて、食べものだけを考えている
ようでは、「健康的に」過ごせませんよ(笑)。
床下(ゆかした)のシリアリ駆除の目的には、ハチクサン(イ
ミダクロプリド)や、タケロック(クロチアニジン)などがよ
く使われております。
これらはすべて、この「ネオニコチノイド系薬剤」なんですね。
★★★
まあ、そうした内容を、本書では詳しく述べております。
EUなどより、衝撃的に多く使われている茶葉の農薬。
そして、その衝撃的な健康被害。
それらを、この際、ぜひお知り下さい。
日本人は、ホンモノのお茶を飲むべきです。
そう、「ネオニコチノイド系農薬」なんぞを心配することな
く、ホンモノの国産茶を……。
まままま、どうぞ、本書の頁をお繰り下さい。
★目次
★(第1章)
誰でも身近なネットを通じて、情報を知る社会になりました。
でも、国民の側に「その大事な問題に関心がなければ」、それ
は「世の中には存在しない」……のと同じなんですね。だっ
て、検索するには、「何かキィワード」を入れなくてはなり
ませんから……
★(第2章)
日本の国産茶に撒かれている「ネオニコチノイド系農薬」は、
EUの基準より200倍~800倍も緩(ゆる)いんです。
日本という国は、これほど「寛容な国」だったんです(大い
なる皮肉です)……
★(第3章)
じつは、この「ネオニコチノイド系農薬」は、農薬だけに使
われているわけじゃないんですね。たとえば、家庭用殺虫剤
としては……コバエガホイホイ(ジノテフラン)、アリの巣徹
底消滅中(ジノテフラン)、ボンフラン(ジノテフラン)などが
ありますし、ペットののみ取りでは、アドバンテージプラス
(イミダクロプリド)などが……
★(第4章)
この検査の結果、スリランカ産茶葉からは、「ネオニコチノイ
ド系農薬」が検出されませんでした。ところが、日本産茶葉
と、ペットボトル茶の試料のすべてから、この農薬が検出さ
れていたんですね。日本人が「日本茶」を守らねば、誰が守
るわけです?……