◆「社会の裏側!」131……若者よ、背広を脱いで山に出よう。「林業」こそ、農業や漁業を守り、日本再生の原点だ!


若者よ、背広を脱いで山に出よう。「林業」こそ、農業や漁業を守り、日本再生の原点だ!

◆「社会の裏側!」131

~近ごろ頻繁に起こる豪雨による土砂崩れを防ぎ、野生動物と共存でき、プラスチック
 などの弊害を無くした「優しい日本」を作るために~

 山田博士・著




      (1冊は、585円~695円です)             
         
    





やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!

今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
 
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせたい。
ぼくはいつもそれを望んでいます。

そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた、重い事実を、
ぜひ知ってほしい……。







★概要


最近、こうした事故が多くありませんか。


豪雨が続いて、各地で、家が水に浸かって

いる……。

そういう写真ばかりが、マスコミで流れて

います。


じつは、日本の「山」が、泣いています。


それと、大いに関係があるわけですね。


本当に、泣いています。


なにしろ、2017年に、「所有者不明土地

問題研究会」という組織が、発表している

んですね。


それによれば、「長期間未登記の土地」が

全国で約410万ヘクタールにものぼって

いると。


この面積は、なんと九州(約368万ヘク

タール)を上回っているんですね。


★★★


この狭い日本列島の中で、九州ほどの面積

が、長期間未登記であって、その持ち主も

分からない。


つまり、境界線なども不明で、どう扱って

いいのか分からない土地なんですね。


そして、その「所有者不明土地」の大きな

部分を占めているのが、この「山林」分野

なのです。


この土地は、農地や宅地とは違った問題が

あります。


それは、「境界線の未確定問題」です。


まあ、それらについては、本書を見ていた

だくとして、じつは、日本の山は荒れている

なんてよく言われますが、結論を先に言い

ますと、日本の山には「ハゲ山」もなく、

きわめて緑が豊かなんですね。


ただ、それらの多くは人工林なのですが、

手入れがまったくなされていない。


それこそが大問題なんです。


★★★


そのために、豪雨にでもなれば土砂災害や

洪水などが頻繁(ひんぱん)に起こり、毎

年、多くのいのちが奪われるという悲しい

光景が広がっています。


もういい加減、、そのような悪循環を、こ

こらでストップさせようじゃありませんか。


そして、じつは、この「林業」というもの

は、農業や漁業にまで大きな影響を与える

という、きわめて大切な源(みなもと)な

んですね。


つまり、こうした「林業」こそ、ぼくたち

日本人は、もっともっと大切にしたい。


日本再生は、まさに、この「林業」からス

タートする。


そう思っています。


たとえば、江戸時代など、周囲は「ハゲ山」

ばかりでした。


なぜなら、ぼくたちの先祖サンたちは、こ

うした山の木を、資源や燃料として大量に

使っていたからなんです。


★★★


たとえば、歌川広重(うたがわ・ひろしげ)

の「東海道五十三次」などに出てくる森に

ついては、下草がまったくありません。


そしてそこに突っ立っている木は、痩(や)

せ地でも育つ松ばかりじゃありませんか。


違いますか(笑)。


彼の絵をよくご覧下さい。


そこに、杉や檜(ひのき)が描かれています?


そう、江戸時代の、とくに都市の近くの山は、

「ハゲ山」だったのです。


それを、明治時代以降、ぼくたちの先祖たち

は、一所懸命になって山を育ててきた。


ただ、その方向が、いまとなれば、間違って

いたわけですね。


そのあたりもぜひ、本書をご覧下さい。


★★★


いまでは、冒頭に挙げたように、山の所有

者も分からず、その境界線も不明なため、放

置されたままなのですが、こうなると、何が

起こるのか。


間伐(かんばつ。木を切って、まばらにする

こと)がなされないために、日光が射し込ま

ず、下草(したくさ)が育たない(最近、間

伐をしなくても、森は再生する……と言う

かたも現れましたが、それはまた別の機会に)。


すると土壌が貧弱になりますよね。


そして、表面の浸食(しんしょく)が起き

て、土砂崩れに向かう。


いままでなら、少しぐらいの雨でも、保水

作用がありましたから、洪水(こうずい)

など、考えられませんでした。


それが、いまは、ちょっとした雨で、川は

氾濫(はんらん)し、下流(かりゅう)地域

は洪水になるという有様(ありさま)なん

ですね。


最近、そうした事故が多くありませんか。


豪雨が続いて、各地で、家が水に浸かって

いる……。


そういう写真ばかりが、マスコミで流れて

います。


★★★


確かに大型台風のせいには違いありません

が、それは昔からありました。


しかも、いまより、もっと巨大な台風も

日本には何度もやってきました。


でも、最近のこうした大々的な洪水を見

ていますと、ぼくたち人間が為した行為の

結果もあるわなあ……と、思ってしまう

んですね。


最近の豪雨では、多いところでは降り始め

から、なんと1000ミリにも達しており、

毎回、「何十年に一度の記録的な」…だなん

て言っているうちに、毎年こうなっていた

……ともなりかねません。


そう、たかが山、されど山。


日本で、この「林業」を復活させるには、どう

したらいいのでしょう。


そのためには、この「林業」を、いままでの

ように、単に「環境を守るため」……という

のじゃなく、もっと大胆に、「経済的視野」

でとらえるべきじゃないか。


そうして、若者たちがこの「林業」で、経済

的にも豊かになれること。


★★★


そのような施策(しさく)を施(ほどこ)し

た上で、若者たちに「林業」に取り組んで

もらう必要があるでしょうね。


かつては、1本の丸太から、さまざまな製品

が取れました。


ただ単に、家の柱や板だけじゃなく、箱や

桶(おけ)、そして間伐材(かんばつざい)

からはお箸(はし)が作られたのです。


しかも、木炭や、椎茸(しいたけ)栽培の

原木(げんぼく)。


そして木の樹皮(じゅひ)は、薬品の原料

や屋根の材料に。


また、樹皮としては漆液(うるしえき)など

の利用もありましたよね。


杉の葉っぱは、線香の材料にもなりました。


もちろん、テーブルやイスなどのさまざな

木製家具……。


こうしたものが、アッという間にプラスチ

ックに取って代わられ、いまでは何でも

かんでも、こうした石油原料のプラスチッ

クになってしまいました。


★★★


この「林業」については、そのとっかかりに

すぎませんが、若者も含めて、もっともっと

「林業」のほうへ顔を向けてほしい。


ただ単に、環境がどうの、自然がこうの……

じゃなく、その「林業」こそが、若者たちに

とって魅力ある「産業」となり、みんなが

そちらの方向へ向くようになれば、この日本

という国が大きく変貌するのじゃないか。


いままでのように、ただクルマやパソコンや

ネット社会だけじゃなく、世界の中で、この

日本こそが「素敵な社会」を作る先頭になっ

てほしい。


この「林業」こそが、いまのこの「日本

を再生する原動力になる」、と、ぼくは真剣

に思っているからなんですね。


いまぼくが考えている項目を、いくつか、本

書で提案したいなと思っています。


若者よ、背広を脱いで、「山」に出よう!


ささささ、どうぞ、本書の頁をお繰り下さい。




★目次


★(第1章)


それによれば、「所有者不明土地」が全国で

約410万ヘクタールにものぼっていると。

この面積は、なんと九州(約368万ヘク

タール)を上回っているんですね。そして、

その「所有者不明土地」の大きな部分を占

めているのが、「山林」分野なのです……


★(第2章)


結論を先に言いますと、日本の山には「ハゲ

山」もなく、きわめて緑が豊かなんです。た

とえば、江戸時代など、周囲は「ハゲ山」ば

かりでした。いまは、緑が多いのですが、そ

れらの多くは人工林なんですね。ただ、手入

れがまったくなされていない。日本再生は、

まさに、この「林業」からスタートします……


★(第3章)


かつては、1本の丸太から、さまざまな製品

が取れました。家の柱や板だけじゃなく、箱

や桶(おけ)、そして間伐材(かんばつざい)

からはお箸(はし)が作られたのです。でも、

こうしたものが、アッという間にプラスチッ

クに取って代わられて、それが川から海へと

流れて、「マイクロプラスチック」となり……


★(第4章)


山と川や海は、つながっています。山にある

肥えた成分が川に流れ込み、それが海へ出て、

魚たち魚介類の栄養分になるわけですね。も

ちろんそれらの水は農業にも影響します。い

ま、こうした「林業」の担(にな)い手を若

者たちに任せ、彼らが経済的に自立できるよ

うにしたいものだと思っています……






   (1冊は、585円~695円です)